タイトル | ロマンシング・サガ3 |
プラットフォーム | PC(Steam版)、スマホ版 |
ジャンル | RPG |
メーカー | スクウェア・エニックス |
発売日 | 2019年11月21日 |
スコア | 82 |
はじめに
ロマサガ3のリマスター版のレビューです。
SFC版が発売されたのが1995年だから、約24年ぶりのリメイクといことになります。
ロマサガ3はロマサガシリーズ最後の作品で、シリーズ集大成といってもよいぐらい完成度が高い作品でした。
1995年当時、私は小学生で、授業中もロマサガのことを考えていて、家に帰ってくると自分の部屋にダッシュしてゲームに夢中になっていた思い出があります。
そんな思いが詰まったロマサガ3がリメイクされたということで、めちゃくちゃ楽しみにプレイしてみました。
結論を言うと、ロマサガ3の良さがバランス良くまとまっている感じの及第点はつけることができる作品にはなっていました。
ただ、いろいろなバランス調整がしてあり遊びやすくはなっているものの、リメイクとしては少しインパクトが足りない感もあります。
総論としては、無難にプレイできるリメイク作品といったところです。
では、詳しいレビューいってみましょう。
全体感
ロマサガ3はロマサガ2の技の閃きなどの戦闘システムは受け継ぎつつ、マスコンバットやトレードなどのミニゲーム的な要素も取り入れた意欲的な作品になっています。
技の閃きというシステムのせいか、どうしても戦闘一辺倒になってしまいがちですが、マスコンバットやトレードがあるおかげで、マンネリ感を解消することができます。
また、前作のロマサガ2は戦闘がやや難しめだったのに対し、今作のロマサガ3はかなり遊びやすくなっています。
ロマサガシリーズの醍醐味であるフリーシナリオも健在ですが、印象としてはイベントなどは少ない感じです。
SFC版は容量の問題などもあったのかもしれませんが、リマスター版では追加コンテンツのような形でイベントを増やせたはずで、もっと各キャラの個性を掘り下げたイベントを追加して欲しかったです。
一応、暗闇の迷宮という追加コンテンツはありますが、正直ちょっと物足りなかったです。
良い点
ゲームバランスは素晴らしいです。
初代ロマサガとロマサガ2はかなりクセが強い作品で、プレイヤーを選ぶ感じだったのですが、ロマサガ3は全体的に遊びやすくなっています。
特に戦闘の難易度は絶妙です。
技の閃きシステムも健在なので、技をコンプリートしたりといったやりこみプレイもできます。
リマスター版ではオリジナル版といくつかの変更点があるのですが、その中で良いと感じた点は以下です。
- 引き継ぎプレイで技やキャラの武器レベル、アイテムが引き継げる
- 追加ダンジョンに通常では出現しない最高ランクの敵が出現する
- 追加ダンジョンで技の閃きができる(アスラ道場)
- 武器レベル40以降でも上がりやすくなっている(感じがする)
周回プレイ前提の引継ぎプレイのおかげで、やりこみ勢にとってはかなり遊びやすくなった印象です。
悪い点
あえてロマサガ3の問題点を挙げるとすれば、それは『ストーリー』です。
ロマサガ3はとにかくストーリーがペラいです。
まずは、主人公毎の個性があまり感じられない。
ストーリー上重要なサラや王政ができるミカエルは別として、他6人の主人公はオープニングイベントに少し差があるだけで、基本的に同じです。
イベントの数も少なく、フリーシナリオなのにイベントのこなし方が似たようになってしまいます。
初代ロマサガのように出発地点が違うわけでも、ロマサガ2のように皇帝が変わるわけでもありません。
それまでのロマサガが持っていた圧倒的な自由感や壮大さのようなものがなくなり、こじんまりとしてしまった印象です。
この辺はリマスター版で追加コンテンツとしてもっとボリュームをだして欲しかったところです。
総論
いろいろと書きましたが、安心してプレイできる作品になっていると思います。
技やアイテムコンプなどのやりこみ要素もあるので、近年のソシャゲに慣れた人にもおススメできます。
ロマサガシリーズに興味があるけど、どれからプレイしようか迷っているいる人には、ゲームバランスが良いロマサガ3が良いのではないでしょうか。
PRG好きならやって損のない作品です。