【我が家の地震対策】家具・家電・ペット・食料・連絡方法まで詳しく紹介
生活
突然ですが、地震対策できていますか?
日本がとても地震が多い国です。毎年といって良いほど大きな地震が発生しています。
- 2018年9月:北海道胆振東部地震
- 2018年6月:大阪北部地震
- 2016年4月:熊本地震
- 2011年3月:東日本大震災
でも、そんなに心配することはありません。なぜなら、地震は事前の対策で被害を抑えることができるからです。
ここでは、地震対策について詳しく紹介していきます。
地震対策:家具・家電・ペットはどうすればよいか?
地震対策として考えられるのは、家具や家電による被害がでないようにすることです。
そして、ペットを飼っているなら、ペットが被害にあわないようにすることも考えなければありません。
これらのことについて、順番に紹介していきます。
テレビ
テレビの地震対策で重要なことは次の3点です。
- テレビの揺れを抑える
- テレビの首が折れないようにする
- テレビ台が揺れを抑える
まず始めにテレビ自体の揺れを抑える対策が重要です。
テレビとテレビ台が接する部分に耐震用ジェルマットを付けて、揺れを少しでも抑えるようにしましょう。
もし、テレビ台にキャスターがついているなら、必ずロックしてテレビ台ごと動くことがないようにしておきます。
また、テレビの首の部分が折れないようにすることも大事です。特に大きなテレビは画面が重いので、首が折れやすくなっています。
そうならないために、テレビと壁を専用の紐でつなげる必要があります。紐は家にあるものを使用してもよいですし、ホームセンターやネット通販で地震用のものを購入してもよいです。
このように、市販のビニールでも重ねて1つの紐にすることで、十分な強度になります。これを使ってテレビと壁をつなげれば、地震が来てもテレビが倒れる(首が折れる)可能性はグッと少なくなります。
窓ガラス
地震が起きると窓ガラスが割れて飛び散ってしまいます。
飛び散っか破片でケガをすることもありえますし、破片を踏んで足をケガしてしまうかもしれません。
そうならないためには、飛散防止シートを窓ガラスに貼ることが重要です。飛散防止シートもホームセンタやネット通販で購入できます。
また、地震の揺れで窓自体が外れてしまい、その窓にあたってケガをしてしまうことも考えられます。
なので、地震の時はすぐに窓から離れることも重要です。
冷蔵庫
地震で冷蔵庫が倒れると、その下敷きになってしまうこともありますし、冷蔵庫が逃げ道をふさいでしまうこともあります。
冷蔵庫の対策としては
- 倒れないようにすること
- 逃げ道をふさがないようにすること
が大切です。
まず、倒れないためには、支え棒を使ってしっかりと固定することが重要です。
小さい冷蔵庫の場合、上にものを乗せているかもしれません。そんな時は壁と冷蔵庫を紐でつないで固定するとよいでしょう。
また、冷蔵庫が倒れて逃げ道がふさがれないようにするため、冷蔵庫はなるべくキッチンの奥の方に配置しましょう。
食器棚
地震によって食器棚が倒れたり、扉が開いて中の食器が出てきてしまったりします。
まず、食器棚が倒れないように支え棒で固定しましょう。
さらに、扉が開かないようにロックすることも必要です。オススメなのがヘアゴムを使う方法です。ヘアゴムを取っ手に八の字に巻くだけで扉を固定できます。
ヘアゴムはなるべく太いものを使いましょう。細いヘアゴムだと扉が開くのを抑えられません。
そして、食器棚のガラスにも飛散防止シートを貼った方がよいでしょう。
以上のことを行えば、家庭でできる地震対策としては十分です。
本棚
本棚は地震で倒れたり、中の本が飛び出す危険性があります。
支え棒をつかって本棚が倒れないようにすることが必要です。
もし、本棚に扉がついているなら、食器棚と同じように取っ手をヘアゴムで固定すれば効果的です。
しかし、扉がない本棚の方が多いくらいです。本棚に扉がないなら、本棚が倒れても被害がでない場所に置くべきです。
ベッドの近くや倒れたときに人に直撃するような場所には本棚を置かないようにしましょう。
勉強机
地震で勉強机が倒れるということはあまりないかもしれません。でも、引き出しが飛び出してケガをすることは考えられますし、上に方に置いてある本が頭を直撃することもありえます。
まず、引き出しが飛び出さないように、引き出しに鍵をかけましょう。ですが、全ての引き出しに鍵をかける必要はないでしょう。
よく使う引き出しはそのままで大丈夫です。
あまり使わない引き出しや重い物が入った引き出しを中心に鍵をかけましょう。
子供の勉強の効率を損ねないためにも、利便性と地震対策を両立させることが大切です。
タンス
地震が起きたときにタンスで起こることは次の2つです。
これらの2点を防ぐための対策をします。
まず、支え棒をしてタンスが倒れないようにします。支え棒が食器棚や本棚に使うものと同じです。ホームセンターやネット通販で購入できます。
【支え棒を安く購入するには?】
もし、支え棒を安く購入したい場合は、近くのリサイクルショップを探してみましょう。未使用品やキレイな状態のものがかなり安く売られていることもあります。
次に、引き出しが飛び出さないように鍵をかけることも必要です。引き出しの取っ手の形にもよりますが、ヘアゴムで固定できるものもあります。
ベッド
ベッド自体は倒れることはありませんが、就寝時に地震が起きたことを考えると、対策は必要になってきます。
まず、寝ている人にものが落ちてこないように、周りの家具の配置に気をつけましょう。
特に本棚は中の本が飛び出して、寝ている人の顔に当たったりしないように場所に十分気をつけましょう。
タンスについても同様です。引き出しが飛び出して人に当たらないように、配置に気をつけましょう。
子供部屋の場合、ベッドにものが落ちてこないような配置は次のようになります。
本棚やタンスなどの倒れやすい家具の前にはベッドは置かないようにします。勉強机は倒れる可能性は低いので、ベッドと並べて置きます。勉強机とベッドの間には椅子を置くスペースをつくりましょう。
ペット
ペットを飼っている場合、地震対策はいろいろと考えられます。ですが、ペットは生き物なので、「これをやってこけば大丈夫」という正解はありません。
ペットがいる家庭での対策は、被害を減らすための対策ではなく、事前にできることをやるということに尽きます。
まず、地震が起きて避難する場合を考えてキャリーバッグを用意しておきましょう。これに加えて、餌や新聞紙なども必要になってきます。新聞紙はフンなどの処理に役立ちます。
もし、地震で被災をして仮設住宅のようなところで集団で生活する場合、他の人に迷惑がかからないように十分に配慮する必要があります。
【あえてペットを飼わないという判断も…】
今ペットを飼っていないなら、『ペットを飼わない』ということも選択です。ペットは生き物です。人の思うような行動をしないこともありますし、地震のような非常時では他の人の迷惑になる可能性もあります。自分の家の状況を冷静に考えて『飼わない』選択をすることも大切です。
地震対策:外出時はどうする?
もし、外出時に地震が来たらどうすればよいでしょうか?
地震がきた時に自分がどこにいるのかはわからないし、地震に備えて食料などを持ち歩くわけにもいきません。
そんな、外出時に地震が来たらどうすればよいのか?
場所ごとに対策を紹介していきます。
会社(フロアの中)
会社にはいろいろと危険なものがあります。書類の詰まった本棚や窓ガラスやコピー機など、周りにはいろいろなものがあるのではないでしょうか。
会社のものに個人が防災用具を取り付けることはできないので、地震が起きた時に『いかに身を守るか』が重要になってきます。
まず、自分の机にいる場合は、机の下に隠れましょう。会社のオフィスで使っている机はそれなりに頑丈なので、下に隠れるだめでもかなりの防御になります。
窓側の席の人は窓ガラスにも注意が必要です。できれば飛散防止シートを貼りたいところですが、勝手に貼るのはNGです。会社のルールに沿って許可をもらえたら貼りましょう。
もし、飛散防止シートを貼ることができない場合は、机の向きを変えたり、椅子の向きを変えるなどして、破片が飛んでこないような工夫も必要です。
コピー機は地震の影響で壁を破損させることもありえます。そうならないために、キャスターを固定して動かないようにしておきます。
エレベーター
エレベーターの中にいる時に地震が起こると、中に閉じ込めれてしまう可能性があります。
もし、夏の暑い日にエレベーターの中に閉じ込められていて、停電によってエアコンも使えなくなっていたら・・・熱中症になってしまうかもしれません。
地震が起きた場合は、とにかくいろいろな階のボタンを押して、止まることを期待します。そして、止まった階で必ず降りましょう。
さらに、非常用のボタンがあれば押してください。外部と連絡をとることができるかもしれませんん。
一番ダメな選択は長時間エレベーターの中にいることです。いろいろな手段を試して、すぐに外へ出られるようにしましょう。
バスや電車
バスや電車に乗っている時に地震がくるかもしれません。
バスや電車の中にいるときに地震が起きると、進行方向に体が投げ出されてしまいます。
まずは、きちんと座席に座りましょう。これが一番安全な対策です。もし、座れる席がないなら、座席と平行になるようにして立ちます。
一番良くないことは、進行方向と逆向きに立つことです。これをやると体が持っていかれて、周りの人にまで迷惑をかけます。
娯楽施設
映画館や遊園地、野球場などにいる時にも地震が起きるかもしれません。娯楽施設は人が多く、大きな地震が起きれば、みんなが混乱します。
そんな時に大切なことは『パニックにならないこと』です。パニックになり他人を押し倒してしまったりすれば、自分だけでなく周りの人にも被害を与えてしまうでしょう。
館内放送があったならそれをよく聞いて、施設のスタッフの指示に従って行動します。自分勝手に行動しても混乱が増すだけです。
繁華街(外)
繁華街の外にある場合に地震が起きたら、どうするべきでしょうか。
まずは、ビルの看板には注意するべきです。自分のいる場所を確認して、すぐに上に何もないところへ移動しましょう。
ガラスやタイルなども落ちてくるかもしれません。看板と同じように安全な場所に移動しましょう。周りに大勢の人がいて移動できない場合はコートやカバンで身を守ります。
地下
駅の地下街にいる場合はどうすべきでしょうか。地下は地震に強いと言われていますが、油断してはいけません。
実は地下街は60m間隔で非常口を設置することが法律で定められています。ですので、まずは非常口を探しましょう。非常口を進んでいけば、必ず地上へ出ることができます。
ただし、地下は明かりが乏しく周りの様子を確認することが難しいかもしれません。そんな時は携帯のライトで周囲を確認します。特に足元をよく確認して転ばないようにしましょう。
地震対策:準備しておくもの
地震が起きた後、避難する時や避難生活に必要なものをまとめました。
- ヘルメット
- 懐中電灯
- モバイルバッテリー
- 軍手
- 袋(給水・ゴミなど)
- 紙(トイレットペーパー・新聞紙など)
- ラジオ
- レインコート
- 救急箱
- 水
- 食料
- カセットコンロ&ガスボンベ
- 掃除用品
- 衛生用品
- ブルーシート
まずは水と食料
水や食料は基本です。最低でも1ヶ月分は蓄えておきたいところです。
地震が起きた時のことを考えると非常食をイメージしがちですが、いつも食べているレトルト食品や好きなジュースなどもあるとよいでしょう。
好きな食べ物は元気がでます。地震の後の落ち込んだ気分の時でも、美味しく食事をすることができるでしょう。
備蓄する食料は栄養価が大事です。基本はエネルギー源となる炭水化物です。米や麺類などがよいでしょう。また、菓子類も炭水化物を多く含むので、多少は備蓄しておいてもよいかもしれません。
水や食料だけでは調理できないので、カセットコンロやガスボンベも必要です。ガスボンベは予備のものも数本用意しておきましょう。
身の安全を守るもの
ヘルメットや懐中電灯などは自分の身を守るために必要です。
ヘルメットは上から落ちてくる破片などから身を守ります。懐中電灯は停電した時に便利です。
懐中電灯でもよいのですが、手がふさがってしまい不便なので、ヘッドライトがあればより便利です。
地震後はスマホなどを操作しながらの作業も行うので、手を空けるためにもヘッドライトの方が適しています。
これらの他にもスマホやタブレットを充電することができるモバイルバッテリーもあった方がよいでしょう。スマホやタブレットは明かりにもなるので、バッテリーを切らさないようにしたいです。
これらの他には軍手も必要です。ガラスの破片やガレキなどを取り除くときに使います。
生活に必要なもの
袋や紙や救急箱などは生活に必要なものです。特に袋や紙はいろいろな用途に利用します。なるべくたくさん用意しておいた方がよいでしょう。
- 給水袋
- トイレ用袋(&簡易トイレ)
- ポリ袋
- ジッパー付袋
- 新聞紙
給水袋は避難所で給水を受けるときに役にたちます。持ち運びやす大きさのものを少し多めに用意しておきます。
水に流さないでできる簡易トイレは便利です。セットで袋も付属しているものが多いです。
ポリ袋も必要です。用途はいろいろなので、多めに用意しておくとよいでしょう。大きさも小・中・大とあればGoodです。
ジッパー付きの袋は排泄物の処理に役立ちます。ジッパーが付いていることで匂いをある程度は防いでくれるからです。また、小物の入れ物としても重宝するでしょう。
新聞紙は排泄物の処理からモノを包んだりと用途は様々です。便利なのでたくさん用意しておきましょう。
停電時には掃除機が使えないので、清掃用品もあった方がよいです。ほうきやちりとりに加えて、コロコロもあると便利です。さらに、粘着テープがあれば、ガラスの破片などの後片付けが非常に楽になります。
地震で断水になる可能性もあります。そんな時に備えて、水を使わないシャンプーやウェットティッシュなどが便利です。
地震対策:連絡方法の確認
地震が起きて気になるのは。家族や友人の安否ではないでしょうか?
地震発生直後は自分の安全を最優先にするべきですが、自分の身の安全が確保されたら、家族や友人に自分の安全を伝える必要があります。
そんな時に有効なのがNTTの災害用伝言ダイヤルです。
【NTT災害用伝言ダイヤル】
- 【録音】171→1で30秒以内20件まで
- 【再生】171→2で6ヶ月間保存可能
もちろん、家族や友人の携帯に電話をしてもよいのですが、回線が混み合ってつながらないこともあります。
そんな時は、このような非常用の伝言サービスが便利です。
また、電話などを使った連絡ができないこともあります。そんな場合を想定して、被災時の集合場所を決めておくのも有効です。
家や会社などからのルートを事前に確認しておいて、イザというときにスムーズに行動できるようにしておきたいです。
まとめ:できることはやっておく
我が家の地震対策について紹介しました。かなりの長文になってしまいましたが、読んでくださってありがとうございます。
地震はいつ起きるかわかりません。できることはできる時にやっておくということが非常に大切だと思います。
この記事が役に立てば嬉しいです。