どうも、管理人のX(えっすく)です。
文春オンラインにサロンについての記事が掲載されました。「あぁ、やっぱりな」と思いながら記事を読んでいました。
オンラインサロンについてはあまり良い印象を持っていなかったし、やっていることが酷すぎるので、いずれ社会問題になるだろうと思っていました。
今まで、このブログではインフルエンサーやオンラインサロン・情報商材については否定的な意見を書いてきましたし、それは今でも変わっていません。
この記事では、オンラインサロンやその主催者であるインフルエンサーの問題点を徹底的に考察しようと思います。
情弱を狙うオンラインサロン
オンラインサロンというのは、ネットで様々なことが学べるコミュニティのことで、有名なところだとホリエモンさんのHIUがあります。
ホリエモンさんの他にも、キングコングの西野さんのオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』も有名です。
有名人以外にもオンラインサロンを主催している人は大勢いて、数えきれないくらいのオンラインサロンが存在します。
その中には情弱を勧誘して会員数を確保し、売り上げを伸ばしているサロンもあるんです。
社会を知らない学生や新社会人を狙い撃ち
そういった悪質なサロンの特徴は
- 進路について悩んでいる大学生
- 会社に不満がある社会人
を狙い撃ちにしているということなんです。
要するに人の不満や不安につけ込んでサロンへ勧誘しているんです。
「社会を知らない」なんて言われると、学生や新社会人の人はムッとするかもしれません。
でも、そういったサロンに魅力を感じているとしたら、それは社会を知らない証拠と言えます。
僕は古物商をとってネットビジネスの世界で10年近く商売してきましたが、若い人の不安・不満につけ込んで、塾へ勧誘したり情報商材を買わせようとしたりする人を見てきました。
オンラインサロンでも塾やセミナーでも情報商材でもパターンは決まっていて
- 不安を煽る:「サラリーマンなんて不安定になります」
- 解決策の提示:「給料以外でもお金を稼ぎましょう」
- 勧誘:「ウチのサロンでは○○が学べます」
といった感じで勧誘が行われます。
○○の部分はその時に流行している商売が当てはまります。2017年なら仮想通貨、もっと前ならブログやアフィリエイトです。
こういうことは昔から繰り返されていて、多くの若者が引っかかっているのに、そのことを知らずに「自分ならできるかも」と考えてしまう点が情弱と言われる理由なんです。
何回も言いますが、サロンが流行る前から若者の不安や不満につけ込んで金儲けをする人はいたんです。
今、起きているサロン商法はずっと前から行われている情弱ビジネスと同じ構造です。
文春の記事ではブロガーになると言って大学を辞めてしまった女性のことが書かれています。
先日、実際に「今後はブログが稼げるぞ! 会社や大学を辞めてブログ収益で生きていけ!」というインフルエンサーの言葉を信じた女子大学生が「現在ブログ収益0円ですが、これからブログで食べていくと決めたので大学を辞めてブログに専念することにしました!」と宣言していたのを目の当たりにしました。
文春オンライン 情報弱者の貧困層をバカにする人、搾取する人
とあるインフルエンサーに乗せられて大学を辞めてブロガーになってしまったようです。
ブログなんて会社員をしながらでもいくらでも書けるし、会社員というインプットがあった方がネタに困らないで続けられます。
それなのに、この女性は大学を辞めてブロガーになってしまったんです。
この女性がどうなったのかまでは書かれていませんが、一般的に言ってブログの収益だけで生活するのは至難の業です。
ブログで稼ぎたいなら、普通に大学生をして、大学生活の経験をネタに記事を書き続けたほうが良いでしょう。
煽ったのに無責任
彼女を煽ったインフルエンサーは、彼女が失敗しても責任なんてとらないでしょう。「起業は自己責任」といって逃げるはずです。
こういった言い逃れはよくあるパターンですが、煽ったからと言って罪になるわけではなく、結局はこの女性の人生がムチャクチャになっただけです。
ブログで食べていくのがどれほど大変かは、インフルエンサーならわかるはずです。
でも、インフルエンサーはそういったリスクについてはほとんど触れません。
ひたすら「大学はオワコン~」「サラリーマンはオワコン~」といって人々を扇動して、自分のサロンへ勧誘するのみです。
ちなみに、このように人々を煽るのはサロンへの勧誘だけではありません。
仮想通貨が大きく話題になっていたとき、「まだ仮想通貨やってないの?」「仮想通貨の市場規模は拡大し続けるから、長期投資をすれば順調に資産は増えますよ」などと煽り、ポジショントークを繰り広げていた人間たちがいたことを。
文春オンライン 情報弱者の貧困層をバカにする人、搾取する人
そうなんです。仮想通貨の時も同じようにSNSで煽って仮想通貨を勧めていた人がたくさんいました。
でも今はどうでしょう。仮想通貨なんて最高値の1/3以下まで価値が下がってしまって、煽られて仮想通貨を始めた人の中には大損をした人もたくさんいたことでしょう。
でも、インフルエンサーは仮想通貨ではなく、仮想通貨のアフィリエイトで稼いでいたので、仮想通貨の値が下がっても利益が残るようになっているのです。
結局は、煽りに負けてしまった人だけが損をして、煽ったインフルエンサーは責任をとらないままお金を手に入れるのです。
精神的に疲弊している人は注意
学生や新社会人が狙われると書きましたが、その中でも精神的に疲弊している人は注意が必要です。
精神的に疲弊していると判断力が低下して、サロンの甘いセールストークに負けてしまうんですね。
就活が上手くいっていない学生や、新しい職場でストレスを感じている新社会人の人は要注意ですね。
もし何社も面接を受けても内定がもらえないでいる時に、「大学なんてオワコン、これからはサロンの時代だ」とか言われて煽られたら、コロっと騙されてしまう人はいるでしょう。
就活も大変かもしれませんが、ブログで稼ぐよりは難易度は低いです。気をつけましょう。
インフルエンサーの狙いは”お金”だけ
どうしてこんなにも熱心に「サラリーマンなんて辞めよう」と言うのか?
それは、インフルエンサーはサラリーマンを辞めさせて自分のサロンに入らせたり、情報商材を買わせたりすること”だけ”が目的だからです。
「え、他にはないの?」って思うかもしれませんが、ないです(キッパリ)。
まじで”お金”だけなんです。
もしサロンに入っていろいろやったけど上手く行かなかったら?
「努力が足りない」とか「自己責任」で済まされるだけです。
インフルエンサーはお金さえ手に入ればすでに目的は達成されているので、サロン生がどうなろうが関係ないんです。
もう一度言いますが、”お金”だけが目的なので、会社や大学を辞めて失敗しても、スルーされるだけです。
別にネットビジネスが悪いわけじゃない
ただし、僕はネットビジネス(アフィリエイト・せどり・YouTubeなど)そのものを否定しているわけではありません。
「ネットビジネスで稼ごう」と煽って会社や大学を辞めさせることを否定してしているだけです。
ネットビジネスはきちんと取り組めば会社員の給料並に稼げるのは間違いありませんが、会社や大学を辞めてまですることではありません。
会社や大学を辞めても、成功確率がアップするわけでもありません。
要するに、インフルエンサーの口車に乗せられて安定した身分を放棄することは完全な間違いだということです。
もし、アフィリエイトなどで独立したいと考えているなら、副業としてやってみて給料と同じくらい稼げるようになったら、会社を辞めるべきです。
いきなり会社を辞めてもデメリットしかありません。
文春以外のメディアでも話題になってる
文春オンライン以外のメディアでもインフルエンサーやサロンが話題になっているようです。
bizSPA!フレッシュにも記事が掲載されています。
佐々木さんがXさんとの連絡に慎重になったのも、むべなるかなといったところだが、クラウドソーシングでのハードワークによるストレスで、高知に移住してからXさんのうつ病は重度化。薬の量も増えてしまい、昨年夏には約2年の移住生活に終止符を打つことになる。
bizSPAフレッシュ! 有名ブロガーに憧れ、高知に移住した若者の末路。友人は「ちゃんと就活して」
この記事なの中ではイケハヤさんの書生になった人のことが書かれていますね。
この書生の方は上手くいかなかったようです。
イケハヤさんからは毎月10万円のベーシックインカム?が支給されていたようですが、鬱が悪化して2年しか続かなかったようです。
イケハヤさんのいるところって高知でもかなりの田舎のはずだけど、鬱の人が移住する場所としては、適切ではありません。
高知という新しい環境に慣れるだけでも相当なストレスになるのに、クラウドソーシングで低単価の仕事をするとか、非常識すぎます。
別にイケハヤさんを批判したいわけではないです。イケハヤさんにはイケハヤさんの考えがあってやっているのだと思います。
もしかすると、本気で若者をサポートしたいと思っているのかもしれないけど、結果的にはイケハヤさんに騙されたと言う人がいても不思議ではありません。
若者には仕事を覚える機会が必要
bizSPAで紹介されていた鬱の人は、その後どうなったんでしょう?
多分彼はイケハヤさんを信用して高知に移住したと思うんですよね。
でも、イケハヤさんがやったことって毎月10万円を渡しただけだったんじゃないですか。
僕もスタッフさんと仕事をしていて感じるのですが、人ってお金を渡しただけじゃダメなんですよね。
やっぱり、仕事を教えないとできるようにはならないし、その過程でいろいろなトラブルもあります。
イケハヤさんってそういう人間同士の付き合いが苦手なのかな?って思いますね。
地方って人間関係がキモですから、他人と上手く付き合えない人は地方に移住しても消耗するだけです。
ずっと地方で生きている僕が言うんだから間違いないです、ハイ。
若い人は社会に揉まれて人間力をつけよう
結局、社会で揉まれることで人間力をつけるのが一番なんです。
別にサラリーマンをやれということではなくて、自分で商売をしてもいいし、転職してもいいんです。
でも、サロンなんかに入ったて現実社会で役に立つようなことが学べるとは思えません。
僕は古物市場へ入れてもらう時に、知り合いに古物商を紹介してもらって、その人にお願いして古物市場に入れてもらいましたが、今ではすごく良い経験ができたと言えます。
ネットビジネスといってもブログを読んだり商品を買うのは人間なんですよね。
だから、人間力がないと長期的な成功はないんです。
というわけで、若い人はサロンなんか入らないで、自分で頑張りましょう。
最後まで読んでくれてありがとうございました。