X JapanのToshl(旧Toshi)さんが洗脳されていたのは有名な話です。
ホームオブハートという施設のために働いて、稼ぎを全て奪われてしまったという壮絶な話なんですよね。
で、洗脳生活をしていた時のToshiさんはどぶ板営業をして自分のCDを売りに行っていたんです。
X Japanを辞めて風貌も全然変わってしまったToshiさんが、自分でCDショップやデパートに行ってCDを売っていたんです。
ホームオブハートの集金マシーンとしてのToshi
Toshiさんは自我が強くてダメな人間だという洗脳を受けていたんですね。
それで、Toshiさんが稼いだお金は汚いものだから、代わりにMASAYAが世界のためにお金を使うという理屈でToshiさんが稼いたお金は全てMASAYAに渡してしまうんです。
当時は洗脳の真っ最中だったので、Toshiさんもそんなむちゃくちゃな理屈を受け入れてしまうんです。
これが洗脳の怖さですよね。周りから見たら、明らかに非常識な話でも、その集団に入ってしまうと、それが当たり前になってしまうんです。
1998年10月10日。僕の33歳の誕生日に、僕の所属事務所「株式会社イエス・ミュジック・オフィス」の名称を、MASAYAの指示で「株式会社トシオフィス」に社名変更し、新たな体制=MASAYA・守谷完全支配の体制がスタートした。
洗脳 地獄の12年からの生還
お金を稼ぐためにどぶ板営業をしていたToshiさんですが、キッカケは自身の事務所をMASAYAと守谷に奪われたことでした。
これ以降、Toshiさんはお金の流れなどは把握できなくなり、ひたすらどぶ板営業を続けることになります。
どぶ板営業はX Japan再結成後も続いていたようです。
月収は1000万超え?Toshiの人気は凄かった!
当時はテレビや週刊誌でもToshiさんの洗脳の話題で持ちきりでしたよね。Toshiさん本人がテレビに出演して、MASAYAやホームオブハートについて話しているのを見たことがある人もいるでしょう。
ファンの人の「戻ってこい」という言葉がメチャクチャ印象的です。
どぶ板営業を本格的に始めたのはこの洗脳騒動からしばらく経ってからです。
1998年10月に事務所がMASAYAの支配下に置かれましたが、翌年(1999年)からは本格的などぶ板営業をやらせやれてしまうんです。
1999年1月に新曲のプロモーションとして、全国各地を営業して回るようになります。地方のCDショップでサイン会をしたり、弾き語りで歌ったりしていたんです。
CD即売サイン会が始めると200枚用意してあったシングルCDはすべて売り切れるほどの盛況ぶりだった。
洗脳 地獄の12年からの生還
200枚ものCDを即売してしまうほどToshiさんの人気はまだまだ凄かったということです。この即売会では20万もの売上があったんです。
これをキッカケに全国を回るドサ回り営業『詩旅』がスタートします。
詩旅は1999~2001年まで行われて、2001年には月に1000~2000万もの売上がありました。
当然売り上げも、どんどん増え、2001年ころには月間1000万~2000万円を1人で売り上げるようになっていた。
洗脳 地獄の12年からの生還
1人で1000~2000万も売り上げていたんですが、もちろんToshiさんには最低限の生活費しか入ってきません。
でも、全国を回りきってしまうと、 この1000~2000万というのが売り上げのピークになっていくんです。
いくらToshiさんの知名度が凄くても、1人じゃできることに限界があるんですよね。そんな状況で頑張るToshiさんってかなり働き者だと思うんですよね。
Toshiさんがやっていたどぶ板営業って、電話をかけて自分で交渉もするんですよ。そして、店舗からOKが出たら、自分から出向いていって弾き語りで歌って、物販もする。
これって普通に「ビジネスマンとしても能力高いなー」って思いますけどね。
X Japan再結成後もどぶ板営業は続いていた
少し前にも書きましたが、X Japanが再結成された後もToshiさんはどぶ板営業をやらされていたんです。
X Japanは再結成後すぐに人気を取り戻して、ライブも大成功だったんですが、ToshiさんはX Japanとどぶ板営業の二足のわらじ状態だったんですね。
ライブではX Japanの曲を派手に歌い、営業ではMASAYAの歌を弾き語りで歌う。このギャップがなんとも言えない感じなんです。
特に驚いたのが、東京ドームのコンサートをやりながら、どぶ板営業もきちんとこなしていたということです。
2009年5月2日、3日の2日間にわたってX Japanの東京ドームコンサートが行われた。だが、その間も営業は休めない。
洗脳 地獄の12年からの生還
本には「その間も営業は休めない」って書いてあります。きっと、MASAYAに言われたんでしょうね。
というか、東京ドームのコンサートでToshiの歌と聞いた人が、地方で営業しているToshiの姿を見たりはしなかったんでしょうかね?
「あれ、X JapanのToshiがいる。なんで?」ってなっても不思議じゃないと思うんですが、その辺がとても気になります。
まとめ:Toshiさんはスゴイ人だと再認識
繰り返しになりますが、1人で営業をして月商2000万は凄すぎです。単純にビジネスマンとして尊敬します。
Toshiさんって歌だけじゃなくて、普通に実務能力も高いということがわかりますよね。
『洗脳 地獄の12年からの生還』には、洗脳の話だけではなく、Toshiさんの幼少期の話も書かれていたり、メンバーとのやりとりのシーンも書かれていたりして、自伝を読んでいるような感じもします。
X Japanのファンでなくてもオススメの1冊なのは間違いないです。