古物商について

古物市場に行ったり買取をする場合には、古物商が必要です。

ですが、『せどり』をする場合はどうなのでしょうか?

僕は古物市場に行くために古物商を取ったので、せどりを始めたときはすでに古物商の許可を得た後だったのですが、せどりから始める場合には、古物商が必要なのかどうかは気になるところです。

「新品せどりなら古物商はいらないんじゃないか?」

「リサイクルショップの未使用品を仕入れるのに古物商は必要?」

などなど気になることはたくさんあります。

なので、警察に電話をして聞いてみました。

古物商の許可申請は生活安全課で受けてます。

なので、警察に電話して警察安全課の人につないでもらい、いろいろと確認してみました。

古物商とは?

古物商とは

古物営業法に規定される古物を、業として売買または交換する業者・個人のことである。
引用:Wikipedia

です。

古物営業法で古物に該当するものを売買する業者や個人のことを古物商といいます。

ここで気になるのが『古物』の定義ですね。

古物というのは以下のように定められています。

  1. 一度使用されたもの
  2. 使用されていないが使用のために取引されたのも
  3. 上記のものに手を加えたもの

1.は普通の中古品ですね。

2.は一般には新古品と呼ばれるものです。

3.は1.と2.に手を加えたものです。修理したりしたものも古物になるということですね。

上記の1.~3.に該当するものが古物で、それらを扱う業者・個人を古物商と言います。

古物商には公安の許可が必要なので、事前に警察に許可の申請をして許可を取らなければなりません。

無許可で営業した場合、古物営業法違反となって『懲役3年または100万円以下の罰金』となります。

せどりに古物商は必要なのか?

結論から言えば、殆どの場合は必要になります。

これについては警察に電話で聞いてみました。

まず、中古品についてですが、本や家電などをリサイクルショップから購入してネットで販売する場合は古物商は必要です。

次に新品についてです。

量販店などから仕入れた商品は古物に該当しないので、その辺のことを聞いてみました。

僕の質問は「量販店などから新品を購入してネットで販売する場合は古物商は必要ですか?」という内容です。

警察の人の答えは「新品のみを扱っているのであれば、古物には該当しない」だそうです。

つまり、量販店などで新品のみのせどりをする場合には古物商は必要ないという意味になります。

なので、新品のみを扱う店舗で新品のみを仕入れる場合は古物商は必要ないということになります。

ただし、せどりをやる場合、リサイクルショップで新品(未使用品)を仕入れることもあると思うので、新品のみのせどりでも古物商は必要になると考えたほうがいいでしょう。

「新品を販売する場合は古物商は必要ない」という人もいますが、古物商はどちらかと言うと、仕入れに重きを置いているらしいので、仕入れる店舗がリサイクルショップのようなお店の場合は、新品や未使用品であっても古物商は必要です。

現在のせどりの仕入れ環境では、量販店やショッピングセンターのみではたくさん仕入れることは困難で、リサイクルショップでの仕入れも必要になってくると思います。

なので、せどりをするのであれば、新品・中古は関係なく古物商の許可を取っておいたほうが無難だと僕は思います。

古物商の取得にかかる金額・時間

古物商は経歴に問題がなければ誰でも取得することができますが、多少のお金がかかります。

まず、登録手数料として19000円が必要になっています。

そして、申請時に必要な書類があるのですが、それらを発行してもらうのにもお金がかかります。
※大体1000円くらい。

なので、自分で申請の手続きをする場合は、20000円くらいは必要になってきます。

ただし、古物商の手続きは結構面倒なので、僕は行政書士にお願いしました。

行政書士さんに代行してもらうと、20000円くらいかかります。

代行してもらった場合、一部の書類は自分で取らなければなりませんが、他は全てお願いできるので非常に楽です。

煩わしいことが嫌いな人は行政書士に代行してもらうことをオススメします。

次に、古物商の許可が出るまでの期間についてです。

古物商を申請してから許可がでるまでは最長で40日と言われてます。

ですが、僕の場合は3週間くらいで許可をもらえました。

仕事が少ない時期だと速いのかもしれません。

まぁ、気長になっていればいいと思います。

それと、古物商の申請すると、一度警察の人が家に来ます。

別に変なことは聞かれないので、聞かれたことに普通に答えましょう(住所の確認をしているんだと思います)。

古物商取得後

古物商を取得したらやるべきことがあります。

これは、『プレートの設置』です。

古物商を持っている人は事務所にプレートを設置しなければなりません。

プレートというのは、表札くらいの大きさのもので、社名・屋号・古物商許可番号などを記載するものです。

プレートは楽天などで1000~2000円くらいで作れるので、サクッと用意しちゃいましょう。

古物商は取ってからが本番

古物商はせどりや買取をやる許可のようなものです。

古物商を取ったからといって稼げるようになるわけではありません。

継続的に稼いでいくには、経験とスキルは必要になってきます。

「だれでも~」や「カンタンに~」ってことは120%ありえないので、やはり個人の努力が必要になってくるのでは思います。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加