グーグルで「スピッツ カラオケ」で検索すると、関連キーワードで「スピッツ カラオケ モテる」というものが表示されるんですよね。
スピッツの曲ってちゃんと歌えればモテるんでしょうね。女の子と一緒にカラオケに行った時に、スピッツの「運命の人」を予約した人がいたんですが、女の子は少しワクワクしている様子でした。
ただし、その人にとって運命の人が難しすぎて上手に歌えなかったので、女の子は少し残念そうな表情でした。運命の人って標準キーが原曲キーの-3になっているんですけど、それでも難しいんですよね。
運命の人以外にもスピッツには名曲がたくさんあって、どれも難しいです。そんな、難易度激ムズだけど、ちゃんと歌えればモテるスピッツの曲を紹介しちゃいます。
ロビンソン
「ルーララー宇宙の風にのる~」のフレーズが印象的なロビンソン。スピッツ初のミリオンヒットで、このロビンソンによってスピッツは売れ始めたわけです。
ちなみに、ロビンソンは11枚目のシングルです。それまでに10枚もシングルを出しているのに中々ヒットが出なかったんですね。
ロビンソンが難しいのは裏声まで含めたキーの高さが要因です。地声でhiB、裏声でhiC#までの音域が要求されます。
成人男性の一般的な地声の最高音はmid2Gなので、それを遥かに超えるキーが出せないとサビを歌うことはできません。
さらに、hiBの音は曲全体で10回以上登場します。そして、hiAのような高いキーも普通に出てくるんですね。
歌いこなすには、ある程度の声の高さが必要で、それを最後まで持続させるペース配分も要求されます。
張り上げて高い声を出す人は最初のサビを歌いきったところで、喉の限界が来てしまうでしょう。マサムネさんのように、力まないミックスボイスが必要とされます。
キレイに歌いきれば「すごーい!」「・・・(感動で無言)」となりますが、まともに歌いきれる人なんてどれくらいいるんでしょうか?
まさにハイリスク・ハイリターンの曲です。
運命の人
歌詞が天才的に素敵な「運命の人」。運命といっても恋愛の歌ではない感じです。そんな想像力を掻き立てられるのがスピッツの曲なんですよね。
でも、カラオケで歌おうと思ったら要注意です。まず、キーが高め。地声でhiBの高さが要求されます。ただし、hiBの音はサビの後半で2回でてくるだけなので、多少張り上げても何とかなるかもしれません。
運命の人が難しいのはサビで登場するhiAのロングトーンです。
走る 遥か この地球の果てまで
J-Lyric.net
「果てまで」の「で」がhiAのロングトーンになります。さらに、この後にhiAとhiBのコンボがあるんですね。
悪あがきでも 呼吸しながら 君を乗せて行く
J-Lyric.net
「悪あがきでも」の「悪(わる)」がhiAで、その後の「あ」がhiBです。「呼吸しながら」の「呼吸」の部分も同じです。
ロングトーンのhiAを歌った後に、hiAとhiBが続くという、鬼畜っぷりです。
ちなみにですが、スピッツの曲はサビ以外でも普通にキーは高めです。mid2Gくらいまでは楽に歌える人じゃないと、サビまで持たないかもしれません。
でも、最後まで歌いきったらモテるよ、きっと・・・、多分・・・、絶対・・・。
空も飛べるはず
歌えそうで歌うと激ムズなのが「空も飛べるはず」なんですね。ロビンソンとか運命の人よりはキーは抑えめに見えるんですけど、そう見えるだけで、実際は全体的に高いです。
空も飛べるはずの最高音はhiAなんです。「hiAだったら出せる」って思って予約しちゃうと、Aメロから「アレっ」ってなって、サビにさしかかる頃には「なんかキツイ」ってなって、サビのhiA連発で喉は昇天してしまいます。
まず出だしのAメロからmid2Eやmid2Fの高めの音が頻発します。歌い始めてすぐに「なんか高いな」って感じるはずです。
Aメロの最後の方ではmid2Gの音があります。
色褪せながら ひび割れながら 輝くすべを求めて
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「輝くすべ」の「べ」がmid2Gです。ここで結構キツくなってくる人も多いハズ。
でも、まだまだキツイのはこれからです。サビではhiAが連発するんです。
君と出会った奇跡が この胸にあふれてる きっと今は自由に空も飛べるはず
J-Lyric.net
「この胸にあふれてる」の「この」がhiAで、「きっと今は自由に空も飛べるはず」の「今」と「自由」にhiAが登場します。サビでは同じメロディがもう1フレーズあるので、さらにキツイです。
なんかマサムネさんって全然苦しそうじゃなく、むしろ涼しい顔で歌うじゃないですか。でも、実際はこんな鬼畜なキーのオンパレードなんです。
空も飛べるはずはロングヒットした曲で、ファンじゃなくても知っている人は多いです。つまり、モテ要素が多い曲でもあります。
でも、うっかり予約した日には・・・
チェリー
チェリーはロビンソンの次に売れた曲です。160万枚も売れています。ロビンソンよりもポップな感じで女性ウケも抜群な曲です。
ロビンソンや空も飛べるはずと並ぶスピッツの代表曲ですが、カラオケでは比較的歌いやすい曲です。歌いやすいといっても、スピッツの曲の中ではということで、「やや激ムズ」くらいの難易度です。
そんなチェリーなんですが、まずAメロから高いということがあります。
産まれたての太陽と 夢を渡る黄色い砂
J-Lyric.net
「産まれたての太陽と」はmid2Fが連発です。そして、「夢(ゆめ)」の「め」はmid2Gなんですね。一般男性の最高音がmid2Gなのに、Aメロでそんな音が登場してしまいます。しかも、mid2Fという結構高い音が連発している中でのmid2Gなんです。鬼畜すぎるぜ、これは。
もちろん、サビも高いですよ。
「愛してる」の響きだけで 強くなれる気がしたよ
J-Lyric.net
「響き」の「き」がhiAで、「なれる」の「る」もhiAです。しかも「響き」も「なれる」もmid2Fから始まって少しずつ高くなってのhiAです。曲全体の中でhiAは16回も登場します。
さらに、キツイのはCメロの後のサビです。最後はサビが2回続くんですよね。頑張ってCメロまで歌いきっても、最後のサビ×2の猛襲によって、喉をさらに消耗させてしまうんです。
チェリーはスピッツを代表する曲だし、チェリーが好きな女性も多いです。それだけに上手く歌えればモテるでしょう。
ロビンソンはムリでもチェリーなら気合いと根性で歌えるでしょう。スピッツのモテ曲の中では断然オススメなのがチェリーです。
楓
シングルの売上的にはそうでもないけど、何故か好きな人が多いのが「楓」。なんか切ない過ぎて泣けてくる曲なんですね。
これを歌われたら、いろんな想いがこみ上げてきてカラオケボックスの中が涙で大洪水になって・・・しまうわけないか。
とにかく、女性ウケ抜群の名曲が楓です。でも、これをカラオケで歌おうとすると、コレがキツイです。
まず、サビのロングトーンがキツイんですね。
さよなら 君の声を 抱いて歩いていく
ああ 僕のままで どこまで届くだろう
J-Lyric.net
ロングトーンはmid2G#で、「さよなら」と「ああ」の部分がロングトーンになっています。一般男性の最高音を超えたキーをロングで出しつつけなければいけません。
さらに、この曲の最高音hiA#は「歩(ある)いていく」の「あ」と「届(とど)くだろう」の「と」です。mid2G#のロングトーンの後も高い音が続くのですが、その中でhiA#を出すんですね。
高音のロングトーンは力むとキツイんですよね。何とかキーは届いたとしても、すぐに枯れてしまって、さらに力むという悪循環になる場合すらあります。この曲の場合はロングトーンの後に一番高い音があるので、なおさら力んだらダメなんですね。
楓はモテ曲なのは間違いないんですが、歌うとなると運命の人並みに難しいです。高音を力まずに出せるならチャレンジしてみましょう。
どうやって高い声をだせばいいのか?
スピッツの曲はとにかく曲全体に高いキーが散りばめられていて、歌うのが大変なんです。
張り上げ発声でキーが出せたとしても、曲の雰囲気を壊してしまっては、カラオケの雰囲気も同時に壊れてしまいます。
となると、ミックスボイスを習得して力まずに高音を出すしかありません。ミックスボイスの習得は長い年月を要すると言われています。
我流で練習するにしても、ボイトレに通うにしても、気長に練習するしかありません。
最後の手段。キー下げちゃえ
「いや、ミックスボイスとかよくわかんないし」とか「来週、カラオケに行ってスピッツ歌うつもり」とか言う人は、キーを下げましょう。それが確実です。
というか、ここで紹介した曲は標準でキーが下がっています。2~3つはキーが下がっているので、結構歌いやすいです。
うっかり原曲キーにしてしまわないように気をつけましょう。「原キーで歌って」とか言ってくる人には、「口内炎が5個くらいできていて、口を動かすと痛い」とか言っておきましょうね。
キー下げは全然恥ずかしくない!!
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